
マーケティングとは?10分で簡単に解説【初心者向け】
テクノロジーが発達し、さまざまな商品が市場を埋め尽くしている現在、マーケターやグロースハッカーなどの仕事は重要になっています。つまり「マーケティングの質」によって、どれだけの顧客に利用してもらえるのかが決まるのです。
しかしマーケティングという言葉は、かなりあいまいなのも確かです。営業活動や販促活動、商材のビジネスモデルの構築など、個人によってさまざまな定義があります。
そこで今回は日本マーケティング協会が宣言している「マーケティングの定義」やアメリカ・マーケティング協会の言葉を例に出しながらマーケティング定義についてご紹介します。
目次
マーケティングの定義とは
マーケティングの定義を1990年に日本マーケティング協会は以下のように定義しています。
「マーケティングとは、企業および他の組織がグローバルな視野に立ち、顧客との相互理解を得ながら、公正な競争を通じて行う市場創造のための総合的活動である」
アメリカのマーケティング協会(AMA)は2007年に以下のように定義しています。
「マーケティングとは、顧客、依頼人、パートナー、社会全体にとって価値のある提供物を創造・伝達・流通・交換するための活動、一連の制度、過程である。」
日本マーケティング協会の宣言にある「相互的活動」とはいわばアメリカのマーケティング協会の創造・伝達・流通・交換するための活動のことでしょう。つまり、マーケティングとは「モノを顧客に利用してもらうためのプロセスやシステムを、商材の創造から流通までを含めて考えること」を指す言葉だといえます。
また2つの宣言に共通しており、注目したい言葉が「顧客」です。顧客の相互理解や顧客にとって価値ある提供物などの言葉を見ても分かる通り、マーケティングとは自分が売りたいものを押し付けるのではなく、顧客が欲しているものを提供することが重要になります。つまりニーズやウォンツをファーストに考えるということです。
マーケティング1.0からマーケティング4.0への遷移
またテクノロジーの進化やトレンドの変化などによって、マーケティングの定義は時代とともに変化していることを大前提として覚えておかなければいけません。この変遷をマーケティングの権威であるフィリップ・コトラー氏は「マーケティング1.0~4.0」という言葉で表しました。
簡単に流れを説明しましょう。マーケティング1.0は1900~1960年代に流行したマーケティングです。「製品主導」という言葉でも表せます。当時はまだスマホもPCもなく、プロダクトやサービスは「つくれば売れる」とまでいわれていました。顧客はとにかく新しいものに反応して利用していたのです。いわゆる大量生産大量消費の時代になります。
しかし時代とともに技術が進化して市場にはモノが溢れました。選択の余地が生まれたことで、顧客は自分にフィットする商材を選べるようになりました。つくれば売れた時代は終焉を迎え、1970年代ごろからマーケティング2.0である「顧客主導」の時代がやってきました。顧客のニーズをイチバンに考えなくてはいけなくなったのです。
コトラーはニーズが完全に満たされた後、顧客は自分の欲求以外の世界や社会全体の問題に目を向けるようになると明言しており、それがマーケティング3.0です。2010年代ごろから欧米を中心に広がり、日本でも遅れてやってきています。さらにその後はマズローの5段階欲求の最上層でもある「自己実現の充足」にニーズが移る「マーケティング4.0」と考えられています。欧米ではすでにマーケティング4.0に移り変わっているといわれています。ただし、日本でもすでに流行しているかといわれれば、まだ本格的に変わったわけではありません。
1.0から4.0の特徴を簡単に紹介すると以下の通りになります。
マーケティング1.0の特徴
- 製品主導
- 限られた企業だけがテクノロジーを保持
- 顧客は商品を自由に選べないので享受するしかない
- コモディティ(価格競争)化が避けられない
マーケティング2.0の特徴
- 顧客主導
- あらゆる企業がテクノロジーを保持
- 市場に競合が増える
- 顧客は商品を自由に選べる
- よりニーズと差別化を考える必要が出てくる
マーケティング3.0の特徴
- 価値主導
- インターネットの普及による情報の民主化
- 顧客は商品の価値に加えて付加価値を求める
- 人権問題や環境問題などの社会性の高い活動(CSR)で付加価値を想像
- ブラディング戦略が重要に
マーケティング4.0の特徴
- (顧客の)自己実現主導
- SNSの普及・より情報が早く回る時代に
- 顧客は商品の機能的価値以外に、自分の自己実現を果たすものを重視
- インフルエンサーなどによる購買欲求促進力が高まる
- 購買後の「ファン化」がより重要な時代に
話を元に戻しましょう。マーケティング1.0は終わり、大量生産してもニーズを満たしていなければ、商材は売れなくなりました。そんななか現在のマーケティングの定義としては顧客ファーストであることが含まれるでしょう。
具体的なマーケティングの流れとフェーズごとに役立つ
では具体的にマーケティングの流れをおすすめのフレームワークごとにご紹介します。
1. 市場調査
顧客のニーズを把握したうえでプロジェクトを進めるために、まずはユーザーの声をキャッチしなくてはいけません。アンケートかインタビューが主な手法です。大前提として顧客のニーズやウォンツを把握するために、市場調査には力を入れなければいけません。役立つフレームワークとしては「ジョブマップ」や「事業環境マップ」です。
2. ビジネスモデル決め
ターゲットや提供価値などのビジネスモデルを決めて、開発すべき商材の設計をしましょう。ターゲット決めは特に大事です。売るべき人物像を決定し、収益モデルを組み立てるのもマーケティングの一環です。
役立つフレームワークとしては「ビジネスモデルキャンバス」です。またスピード感とコストカットを求められるスタートアップ事業の場合は「リーンキャンバス」も役に立ちます。また逆算的にコスト計算ができるリバース財務ツリーも有効です。
3. 開発
ビジネスモデルを参考にして提供価値を与えられるようなサービス・プロダクトを開発しましょう。いきなりすべての機能を実装するのではなく、まずは必要最小限の機能だけを搭載したMVPをつくって仮説と検証をすることで、効率的に顧客のニーズを集められます。
4. 宣伝・販促
製品の開発が一通り終わったら、宣伝と販促のフェーズに移ります。インフルエンサーを使ったSNSや動画プラットフォームでのPRやリスティング、LP、テレビ、ラジオ、チラシなど、ターゲットに応じて適した方法を選択しましょう。
5. 販売・アフターフォロー
設定したビジネスモデルに対応した販売方法でユーザーと関わりましょう。販売方法によってその後のフォローの方法も変わってきます。商材は常にブラッシュアップすべきものですので、作りっぱなしにならないように、顧客の声をキャッチすることを心がけましょう。ここでもジョブマップが役に立ちます。
6. ブラッシュアップ
顧客の声を生かしながら、常に商材をブラッシュアップしましょう。国内外で毎日ように利便性が高いサービス、プロダクトがローンチされる現在、停滞してしまった商材は、すぐに顧客から見放されてしまいます。
ここで役立つフレームワークとしては「事業環境マップ」です。顧客や競合の変化に対応しながら、利用され続ける商材をつくりましょう。
マーケティングを左右する4P(マーケティングミックス)とは
最後にマーケティングをするうえで重要視される「4P」という言葉をご紹介します。これは「商材(Product)」「価格(Price)」「販促(Promotion)」「流通(Place)」の頭文字をとった言葉です。マーケティングの軸となる4つの要素ですので、慎重に決めなければいけません。詳しくは以下の記事をご覧ください。
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